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From:西田貴大(香川県のマーケティングコンサルタント)
いや~
サッカーワールドカップ
かなり盛り上がってますね!
実は僕・・・
ワールドカップは
強豪国の試合は必ず観て
UEFAチャンピオンズリーグは
毎年欠かさず
観ていたほどのサッカー好き
(最近は、あまり見れていませんが・・・)
今回のW杯は、
忙しくて強豪国の試合は
チェックしていませんが
さすがに日本代表の試合は
チェックしています。
始まる前は
監督交代などもあって
どうなる事かと思いましたが・・・
とりあえず初戦は、勝てましたね!
(まぁ、名将 西野朗さんですから
ある程度は、何とかしてくれるだろう
とは思っていましたが・・・)
でも、試合を観ていて
1つ思った事があります。
(というか、いつも思います)
それは・・・
サッカーのPKの場面を見ていて思うこと
初戦のコロンビア戦の開始直後
日本がうまく相手の守備を崩したことにより
PKのチャンスを得て
香川選手のPKで1点目をもぎ取った場面・・・
僕はこういったPKの場面を見るたびに、
いつも思うことがあるんですよ
「なんでみんな、とっとと
真ん中に蹴らないの?」と・・・
(本田選手を除く)
実は、サッカーのPK・・・
データで見ると、他のコースに蹴るよりも
真ん中に蹴った方が
成功率が7%も高いんです。
(今回、香川選手が蹴ったのは、
成功率が他より高い
ほぼ真ん中のコースでしたね)
なぜ選手たちはPKを蹴る時
一番確率の高い真ん中に蹴らないのか?
では、なぜみんな
真ん中は、成功率が高い
というデータがあるにもかかわらず
そこに蹴らないのでしょうか?
(実際、真ん中を狙うシュートは17%しかない)
それについては、
スティーヴン・レヴィットと
スティーヴン・ダブナーの
『0ベース思考』という本から引用します。
理由の1つは
ゴールキーパーをめがけて蹴るなんて
一見、とんでもない考えに思えるからそして、一番大きな理由は
『恥をかきたくない』
という気持ちPKを真ん中に蹴ると決心して
ボールをセットする・・・そして、蹴る時・・・
色々な考えが浮かび
ある1つの考えが、頭をよぎる「もしキーパーがダイブしなかったらどうなる?」
どういうわけかキーパーが
仁王立ちのまま動かず真正面に蹴りこまれたシュートを腹で受け止めて、
一歩も動かずに、彼の国を救ったとしたら?
みじめにもほどがあるし、
国民からの相当な非難の対象になるはずそこでキッカーは考え直す
「なら普通にサイドに蹴りこんだらどうだろうか?」
キーパーが読みを当ててボールを止めるかもしれないが
雄々しく攻めたことには変わりはない
ヒーローにはなれなかったけれど、
国外に逃げなければならないほどの
非難を受けることもないはずそして、キッカーは
スティーヴン・レヴィット、 スティーヴン・ダブナー 著『0ベース思考』より引用して改変
この「ヘタすると恥をかくようなことは避けて自分の体面を守る」
という利己的なインセンティブに従って
ボールをサイドに蹴りこむというわけ
このように人は色々なことを言い訳にして
一番合理的な選択を避けてしまう傾向があります。
そうならない為には
ゼロベースで考えること(ゼロベース思考)
が必要です。
どんな難問もシンプルに解決できる
ゼロベース思考とは?
では、ゼロベースで考えるとは
どういうことでしょうか?
例えば、あなたが経営する
ある事業が上手くいっていないとしましょう
今、あなたはその事業を
撤退するか?継続するか?で
悩んでいるとします。
重要な決断を下す時に、
こんな考え方は絶対にダメ!
その時、おそらくあなたの頭の中には
こんな考えが渦巻いているでしょう
「今まで、この事業に
3000万円もの投資をしてきたんだ」、
「これだけの時間と労力をかけてきた」
こう考えてしまうのはよく分かります。
でも、こんな考えは捨てるべきです。
これらを加味して考えてしまうと
撤退するという考えを選び難くなります。
今の自分の状態を
何もないゼロの状態だと仮定して考える
そのような時に
まず考えるべきなのは
すべてをゼロ、
つまり、何もなかった状態に戻して
考えるということです。
例えば、
「もし今、
何も始めていなかったと仮定して
この結果になると分かっていたら、
今からこの事業を始めるだろうか?」
という質問をしてみるのが有効です。
そして、この質問に対する答えが
「NO」なら
その事業はスパッと
やめてしまえばいいのです。
無意識にあなたに損をさせてしまう
サンクコストバイアスという心理
このように多くの人は、
ゼロベースで考えることができず
それまでにかかったコストや
時間、労力を気にして
スパッと切り捨てることができずに
ダラダラと損をし続けていってしまう
という傾向があります。
(これをサンクコストバイアスと言います)
なので、こういった悩みに
ぶち当たった時は
それまでかかったコストを
一旦なかったことにして
ゼロベース思考で考えることを
意識しましょう。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
西田貴大