From:西田貴大
さぁ~て
まだまだ録りためていた
ビジネス系番組で得た学びを
シェアしていきま~す。
今回は、
カンブリア宮殿・・・ではなく
1年前に録画して
「あっ、これ記事のネタにしよう!」
と思ってすっかり記憶の彼方に
消し去っていた(笑)
『がっちりマンデー』の
リクルート出身の経営者特集です。
リクルートという会社のすごさ
あのね~
リクルートって会社・・・
いろいろとすごいんですよ!
マーケティングとか
マインドセットとか
コピーライティングとかね
特にリクルート系の雑誌の見出しは
ものすごく参考になるので
表紙だけでも読んだ方が良いぐらいです。
(だからといって相手も居ないのに
ゼクシィを読んだことはないですが(笑))
そんなわけで(どんなわけだ?)
今回は、すごすぎる
リクルートの教えについて
ご紹介していきます。
社員の在籍年数がとても短い
まず、リクルートという会社は
社員の在籍年数が短いんですよね
なんでも、
定年退職した人は・・・
過去58年の歴史の中で
(昨年の番組なので現在は59年)
たったの2名だけ
ほとんどの社員が
辞めて会社を興すか転職するそうです。
そんなわけで
リクルート出身の経営者が
非常に多いわけなんですが
起業する元リクルート社員が多い理由
その理由は・・・
就職・結婚・中古車・住宅など
さまざまな情報を扱っているので
いろいろな情報に触れる機会が多い
というのももちろんありますが
創業者から脈々と受け継がれているチャレンジ精神
一番の理由は・・・
その“企業文化”!
とにかくチャレンジ精神の塊で
創業者の江副(えぞえ)浩正さんから
社是として脈々と受け継がれている
重要なキーワードがあって
それは・・・
『自ら機会を創り出し
機会によって自らを変えよ』
というもの
こういったチャレンジ精神を大事にする
社風とあって新規事業に挑む人が
とても多いんです。
(ちなみにリクルートは儲かっていても
売上が100億いかないビジネスは
3年で切り捨てたそうです)
リクルートの教え①
世の中の“不”があるところに
大きなチャンスがある
んで、番組で
まず最初に紹介されたのが・・・
働くお母さんにとにかく優しい会社
株式会社ママスクエアという会社
(リクルートで14年働いたのち起業)
このママスクエア・・・
なんと、ショッピングモールの中にある
会社で、年商は6億8千万円
どんな会社かというと・・・
お子さんをスタッフが見守りながら
お母さんたちが働けるという仕組みの会社
まぁ、この説明だけでは
よく分からないと思うので(笑)
詳しく説明しますと・・・
託児所が併設されたオフィスで
自由に好きな時間だけ働ける
お母さんが子供を託児エリアに預けて
その隣にあるオフィスで仕事ができるという
託児機能付きのオフィスで
お母さんたちがしている仕事は
ママスクエアが依頼を受けた
さまざまな会社の仕事の一部です。
(要はアウトソーシングされた仕事)
例えば、電話の営業であったり
データが間違っていないかをチェックしたり
データを入力したりと内容はさまざま
パートタイム制で午前中だけだったり
週に2日だけだったりと
希望のシフトで働ける
子育て中のお母さんたちには
うれしい会社です。
お母さんたちも
「子供に何かあったら
すぐに駆けつけられるので
安心というのもありますし、
同時に私もこっちで子供と離れて
集中して仕事もできる」
と、この仕組みは好評でした。
女性の社会進出を
とにかく後押ししている
で、実は
社内で子供さんを
預かっているスタッフさんも
お子さんを連れてきていて
自分の子供と一緒に
他の子どもの面倒を見るという
(子供と一緒に出社して
子供を預かるお母さんと
オフィスで仕事をするお母さんに
分かれるという仕組み)
女性の社会進出を
全面に後押ししている仕組みなのです。
社長がこの仕組みを思いついた理由
では、社長はどうやってこの仕組みを
思いついたのか?というと・・・
リクルートで働いていた当時、
奥さんが3人の子供の子育てに
かかりきりになり、
かなりのストレスを感じていたようで
(カリカリしている感を
ひしひしと感じたそうです(笑))
保育所の定員もいっぱいで
待機児童問題にも直面した時に
世の中には働きたくても働けないママが
いっぱい居ることに気付いたと言います。
世の中の不満にはビジネスチャンスがある
そして、リクルートの教えの1つである
『世の中の不があるところに
大きなチャンスがある』
(不=不安・不満をビジネスに変える)
を実践して
きっとママの不満にも
ビジネスチャンスがあるに違いないと
2015年ママスクエアを立ち上げました。
ビジネスの基本は“不”の解決である
ここ、結構重要なんで
もう少し説明すると・・・
ビジネスの基本は
リクルートの教えを引用すると
この「不」の解決なんですよね
“不”を解決したビジネスの実例
例えば、競合の不満点を解消したりね
ライバルのダメな部分を
消費者目線で見つける
(ヤフオクの不満を解消したのがメルカリ)
リクルートのスタディサプリなんか
まさにこれですよ!
お金がない、家から遠いといった
塾の不満を解消したわけです。
リクルートはこのように
やったことがなくて不安であったり
情報がなくて不満なジャンルを
ビジネスにして
いくつも成功させているわけです。
ママスクエアというビジネスの
思わぬメリットとは
さて、話を元の
ママスクエアの話に戻すと
働くママの隣で子供を見守る
という今までになかった
まったく新しい形態のビジネス
ができたわけですが・・・
このビジネス・・・
実は、思わぬメリットがありました。
この事業を立ち上げる前、
社長は、行政に「これは何業ですか?」
と聞きに行ったところ・・・
託児業でも保育業でもないということで
何の届け出も必要なかったのです。
そもそもお母さんが隣にいるママスクエアは
保育園や託児所でもないので
そういった規制に縛られず
どこでも自由に作れたのです。
そして、ショッピングモールに作ることで
仕事終わりに買い物をして帰っていくので
ショッピングモール側も活性化につながり
創業から3年で
なんと21店舗にまで増加しました。
(関係者全員が得してますし、
そりゃあ、拡がりますよね)
リクルートの教え②
創業者利潤を追求し必ずNo.1になる
さて、番組で次に紹介されていたのは
村上農園という年商86億円の会社
ここは、社長が叔父さんの農園を
継ぐために10年勤めたリクルートから
転職して入った会社です。
どんな会社かというと・・・
野菜のスプラウト(芽)を
売っている会社で
社長が入社した当初は
カイワレ大根専門の会社でした。
が・・・
1996年に起きた
O-157による集団食中毒の発生で
大赤字になり潰れそうになります。
誰も手掛けていない道で1番になる
そんな時にリクルートの教え
『創業者利潤を追求し必ずNo.1になる』
(創業者利潤の追求
つまり、誰も手掛けていないことで
1番になるのがビジネスを
成功させる近道ということ)
を思い出し、社長は、
「カイワレ大根は大根の芽、
だったら他の色んな野菜を調べて
商品化出来そうなものを見つけてやる!」
と考えました。
3年の時を経てついに
誰も手掛けていない道で成功!
そして手当たり次第に試すこと3年
アメリカの大学の研究でブロッコリーの芽に
解毒・抗酸化作用のある成分が発見され
育ててみると、栄養が豊富で成長が早く
発芽からたった1週間で収穫できる
ということもあって
たくさん作って売り出すと、
世の中の健康志向と相まって大ヒット!
さらに、栽培方法を変えると
栄養価が3倍になることを発見し、
ブロッコリースーパースプラウト
と名付けて売り出したところ・・・
これが特大ホームラン!
800トンを出荷し、
日本でのシェアNo.1になります。
そしてさらにNo.1野菜を作り続け
その数は35種類にもなりました。
疑問:優秀な人材を育てたのに
どんどん流出させてしまって
リクルートになんの得があるのか?
でも・・・
リクルートって社員を次々と
トレーニングして世に送り出していますが
優秀な人材がどんどん流出してしまって
リクルート側にはどんな得が
あるのでしょうか?
誰もが思ったであろうこの疑問・・・
これには、番組内で解答されていて
リクルートは転職した先も
仲間だという認識で
一緒に仕事をしていけば
Win-Winになるので
最初からリクルートが
安泰になる形になっているのです。
(いや~すごい!)
元社員が100%の競合になっても大丈夫な理由
そして、最後に紹介されたのが
ロコパートナーズという
宿泊予約サイト『Relux』を
運営している会社
この手のサイトは
他にも数多くありますが・・・
ここの特徴は紹介する宿の数が
かなり少ないということ
比べてみると・・・
『じゃらん』が20,000軒なのに対し、
たったの『Relux』は1,000軒
超有名ホテルや
知る人ぞ知る隠れ家的な宿を
厳選して紹介しています。
(紹介されるには厳しい審査があります)
Reluxの社長がこのビジネスを
ひらめいたきっかけとは?
その仕組みは
旅行者がサイトを使って宿を予約すると、
宿泊料金の12%が宿から入る仕組みです。
社長がこのビジネスをひらめいた理由は
リクルートで『じゃらん』の
企画営業をしていた時に
周りからおすすめの宿を聞かれ
山が良いのか?海が良いのか?
目的は何?予算はいくらか?
を聞いて
3軒ぐらいおすすめを出すと
ほぼ確実にその中のどれかに
決まったそうです。
求められているのは
情報量ではなく情報の質!
そこで社長は気付きました。
人が求めているのは、
たくさんの情報量じゃなくて
信頼できる情報の質
だったら軒数はいらないと・・・
そこで厳選した宿だけを紹介する
『Relax』を始めました。
元居た会社であるリクルートの
じゃらんを抜き満足度でトップに
そして、現在では
宿泊予約サイトの満足度ランキングで
リクルートの『じゃらん』を抜き
トップになっています。
なぜリクルートは元社員が
競合になっても怒らないのか?
ここで1つ疑問に思うのが
この会社は、もと居た『じゃらん』の
100%競合になっているわけです。
これをリクルートが
よく思うはずはない・・・
と、思いきや
まったく怒られないそうです(笑)
なぜかというと・・・
リクルートもこの会社に
出資しているので大きくなって
上場すればリクルートも
ガッポリ儲かるって仕組みです(笑)
リクルートの教え③ビジネスはTTPM
で、最後にもう1つだけ
番組で見た話ではないですが・・・
元リクルートの小暮太一さんの
セミナーで学んだ
リクルートの教えを補足して
この記事を終わろうと思います。
(ちなみに分からない方のために
説明しておくと小暮太一さんは
前にとくダネ!に出ていた(らしい)
おぎやはぎを足して2で割ったような
見た目の人です(笑))
徹底的にパクって磨け!
最後のリクルートの教えは・・・
『ビジネスはTTPM』
他の良いところを
徹底的にパクる(TTP)
そして、パクったものを
磨く(M)
(元よりも優れたものにする)
つまり、TTPMとは
「徹底的にパクって磨く」
の略です。
まとめ
以上、今回ご紹介した
リクルートの3つの教え
①『世の中の不があるところに大きなチャンスがある』
②『創業者利潤を追求し必ずNo.1になる』
③『ビジネスはTTPM(徹底的にパクって磨く)』
この3つを
ぜひ、あなたの会社でも
参考にしていろいろとビジネスについて
考えてみてくださいね
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
西田貴大
P.S.
このように
リクルートの社員教育は
若いうちから自立するということを
ずっと教えるそうです。
ぜひ、社員教育の参考に
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