From:西田貴大
ここのところ・・・
あまり記事にできそうなことに
遭遇することがなく
記事のネタのストックが
無くなってきたので・・・
(ただ、面白かった出来事はあるけど
どこをどうやったって
役に立ちそうな話に結びつかない(苦笑))
ネタを探すために
ひさしぶりに
書くネタに困ったとき用に
ハードディスクに録りためていた
番組を見てみました。
海外で行列のできる人気のお店を
日本に出店させるとどうなるのか?
今回、僕が見たのは
昨年の10月頃に録っていた・・・
(自分でも思った・・・
昨年の10月からって・・・(笑)
これでほとんどテレビを見てないのが
分かるでしょ(笑))
芸人のバナナマンのお二人が
司会をしていた
海外で人気のお店を
日本に出展させるという企画の番組
この番組は、おそらく特番で
初めてやっているのか?
すでに何回かやったことがあるのか?は、
さっぱり分かりませんでしたが・・・
今回、僕は初めて見ました。
行列のできるカフェと
シャッター商店街を組み合わせると・・・
で、今回
その番組で出店したのは
ハワイで行列のできる有名なカフェ
そして、出店した場所は
熱海にあるシャッター商店街でした。
カフェとしては
「日本に出店したい」
ニーズを満たせて
熱海の商店街としては
「商店街を盛り上げて
地域に活気を取り戻したい」
というニーズを満たせる
ということで
関係者双方のニーズを満たせる
画期的な番組だったわけですが・・・
これは、どう考えても厳しいのでは?
僕は、これは正直言って
かなり厳しいだろうなと思いました。
(僕だったら確実に断る案件です)
だって飲食店は9割が
立地で決まりますからね
商店街側としては
その行列のできるカフェに
集客をしてもらって
自分たちの店にも
流れ込んできてもらうという
デパートでいう
北海道物産展のような仕組みで
考えていたんでしょうが・・・
(よくある北海道物産展は
これ単体では赤字ですが・・・
デパート全体の売上的には黒字になります
「シャワー効果」と言います))
観光地にもかかわらず
シャッター商店街では長くは持たないのでは?
そもそもの立地が
観光地の熱海であるにもかかわらず
シャッター商店街という状況です。
いくら、このカフェの人気を借りることで
最初のうちは集客できたとしても・・・
カフェの開業からしばらくすると
その頼みの綱であるカフェ自体も
そもそもの立地が悪いので
お客さんが来なくなるでしょう。
(いくら、ものすごく人気のある
カフェといえども立地には
勝てませんって・・・)
商店街の人が総出で宣伝して
オープン初日は大成功!
で、結局
最後はどうなるんだろう?と、
興味を持って番組を見ていたんですが・・・
最初の集客は
駅前の観光案内所とかに
商店街の人がチラシを持って行ったり
地元の花火大会に出展して
商店街の人が総出でチラシ配りと、
商品を実際に食べてもらったりして
オープンの日に来てもらう
という感じで宣伝していました。
(ちなみにチラシは、
デザイン重視の内容で
コピーライティングができる僕から見ると
絶対に売れないチラシでした)
そして迎えたオープンの日・・・
商店街の人が総出で宣伝した甲斐あって
(オープン前から商店街の人が
みんなアロハシャツを着ていたり
ハワイに関連する商品を売っていたりと
商店街全体が明るくなった様子でした)
たくさんのお客さんが
お店にやってきました。
店は、地域の人々で溢れ
番組の途中で、出店に反対し、
揉めていた商店街の組合員の方も
いらっしゃっていて、
皆さん、笑顔で食事を楽しまれていました。
(ハワイで食べて美味しかったからと
はるばる大阪から訪れた方もいました)
オープン初日の大成功を報じた後、
突然、番組が終わる
ところが番組は、
そこで終わります。
商店街の組合の会長さんが
スタジオに現れて
「お店は〇日までやっています」
というお知らせを残して・・・
まぁ、これは想像にはなりますが・・・
多分、僕の想定通りで、
うまくいったのは最初だけで、
あとはあまり
うまくいかなかったんでしょうね
結局・・・
どれだけマーケティングが上手かろうが
飲食店は立地が9割という事実を
覆すのは滅多なことではできないんですよ
飲食店をするときに注意すべきこと
よくありません?
「ここのテナント・・・
入る店、入る店
ことごとく潰れていくよね」ってところ
あれは、こういうことです。
だから、飲食店を出す時には
極力、潰れた飲食店の空き物件は避ける
(オーナーが病気で辞めたとかなら
問題ないですが・・・)
もう、入ってしまっている場合は
前の店がどういう経緯で
辞めたのか?を調べて
ダメそうなら店を移転する
というのが得策です。
(飛び道具的な方法をいろいろやれば
ひっくり返すことはできなくもないですが
店を移転するのが一番楽です)
例外もなくはないが
飲食店は立地でほぼ決まる!
まぁ、一見さんは
絶対に入り口が分からない店で
大繫盛している飲食店もありますけどね
そういうところは、うまく口コミを誘う
面白い仕掛けがされているんですよ
なので、基本的に
立地の面で不利な所には
そもそも出店しないというのが最善です。
もしあなたが飲食店を
やっているのであれは
ここは絶対に注意してください!
そもそも店を出す前に
周辺をいろいろ調べろ!
そもそも僕からすると、
まず、店を出す前に
周辺の人口動態を調べたり、
1週間ぐらい観察して
時間ごとの人通りを調べたり、
どんな人が通るのか?
周りの同業者の状況は?など
最低限の事前チェックをしてから
出店しようよ!って話なんですが・・・
伝説のコピーライターの逸話に学ぶ
マーケティング思考とは?
最後にこういう
マーケティング思考に関して
伝説のコピーライター
ゲーリーハルバートの有名な逸話を
ご紹介して今日の記事を終わりにします。
伝説のコピーライター
ゲイリー・ハルバートの有名な逸話
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ハルバートは、セミナーの最中、
参加者にこんな質問をした。
「もし、オレとあんたらが
ハンバーガー屋を始めたとする。
それで、誰が一番売れるか
競争したとする。
そしたら、あんたは、
その競争に勝つために
どんな”条件”が欲しい?」
答えはバラバラだった・・・
「隠し味に使う秘密のソースが欲しい」
「最高のハンバーガーを
作るために最高の牛肉が必要だ」
などなど、中には、
「最高の場所」
と言った者もいた。
あるいは、
最も低価格で売りたいと言うものもいた。
ハルバートはこう答えた。
「OK。あんたたちに
その条件を全部くれてやろう。
全部の有利な条件を
あんた達にやった所で、
オレはたった一つだけ欲しいものがある。
それさえあれば、オレは
あんた達全員を打ち負かす事ができるぜ」
「一体、何が欲しいんだ?」
聴衆は聞いた
「オレがたった一つだけ
欲しいもの・・・
それは・・・」
彼は答える。
「・・・腹を空かした群衆だよ!」
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今日の結論!
以上、いかがでしたでしょうか?
結局、どれだけ商品が良かろうが
そこにお腹を空かせた群衆が
(商品を欲しい人が)いなければ
絶対に売れないわけですよ!
(飲食店じゃなくてもね)
マーケティングでは、
これは、かなり重要なことなので
常にここを意識しておいてくださいね!
(逸話の中で、「最高の場所」って
言ってる人居るやん!と思った方・・・
僕も思ったけど、若干、意図が違うので
突っ込まないでスルーしてください(笑))
というわけで今日の結論!
『お腹を空かせた群衆が
いるところで商売をする』
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
西田貴大
P.S.
残りのハードディスクの容量が
1時間を切っていたので
また恒例のビジネス系の番組を見て
学んだこと・気づいたことシリーズが
始まる予定です。
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