From:西田貴大
先日、いつものようにジムでトレーニングをして、少し休憩していたときのことです。 ジムでよく顔を合わせるおじさんからの紹介で、とある男性が僕のところにやってきて、こんな質問をしてきました。
「どうやったら痩せられますか?」
おじさんが「あそこに居るあの子が、このジムで一番重たい重量を持ち上げていてトレーニングに詳しいから、いろいろ聞いてみなよ」と吹き込んだみたいです。
(よくパワーリフティングやボディビルに誘われるくらいウエイトトレーニングをしていますが、競技自体はやったことがありません。ただ、ボディメイクに関しては科学的な計算に基づいて増量・減量を繰り返しており、10kgの減量なども何度も成功させていてめちゃくちゃ得意なんです笑)
ただ、その質問のトーンからして「できるだけ楽に痩せたいんだろうな」という本音が透けて見えたので、
「一旦思いっきり食べて、脂肪と一緒に筋肉を増やして基礎代謝を上げてから、食事制限で一気に脂肪だけを削ぎ落としましょうか」
というような、僕らのような人間がやるガチガチの論理的なやり方は言わず(笑)、一番効率の良い「痩せるためのアプローチ」を教えてあげる
本題に入る前に、この記事でお伝えする「ビジネスの売上を最小の労力で最大化する3つの結論」を先にお伝えしておきます。
- 成果に直結しない「下位80%の些末な作業」を今すぐ捨てる
- 全体の80%の利益を生む「上位20%」に時間と資源を一点集中する
- さらにその中に潜む「125人に1人の超VIP」を見つけ、専用の高額商品を用意する
筋トレもビジネスも、構造は全く同じです。順番に解説していきますね。
腹筋を100回やっても、一生お腹の脂肪は落ちない

太った人が、最小の労力で一番効率よく痩せるための鍛え方。 僕は彼に、こう伝えました。
「それじゃあ、これとこれと、あとこの器具を使って、『太もも』『胸』『背中』の3か所だけを徹底的に鍛えてください」
すると彼は、僕が言ったことがかなり意外だったのか、「えっ??」という顔をしたんです。 ひょっとすると、これを読んでいるあなたも「えっ!お腹を凹ませたいのに、腹筋はやらないの?」と思ったのではないでしょうか。
結論から言います。痩せるだけなら、別に腹筋なんてやらなくていいんです。
よく「痩せよう!」と決意して、必死に腹筋(クランチ)だけを何百回もやる人がいますが、実はあそこだけを鍛えてもダイエット効果はほとんどありません。 (なんだったら、腹筋の筋肉が太くなって、逆に寸胴体型に近づくという説すらあります)
なぜか? 腹筋は、身体の他の筋肉と比べてはるかに「サイズが小さい筋肉」だからです。
全体の割合から見てごく小さな筋肉をいくら鍛えても、身体全体に与える影響が小さすぎます。影響が小さいということは、基礎代謝があがらないので、カロリーも消費されず効率が極めて悪いのです。
最小の労力で最大の結果を出す「20%」に集中する

反対に、僕が彼に教えた「太もも」「胸」「背中」という3か所の筋肉は、人間の身体の中でも特に大きな筋肉の塊です。
細かい筋肉は無視して、まずはこの「大きな筋肉(全体の20%)」に絞って鍛える。 そうすることで、身体全体に対する影響が最も大きくなり、基礎代謝量が一気に跳ね上がるので、一番効率よく痩せやすい体質を創ることができるというわけです。
つまり、『最小の労力で、最大の結果を得る』ための本質的なアプローチですね。
経営者のあなたが「些末な作業(腹筋)」で疲弊する理由

実はこれ、ビジネスの世界でも全く同じことが言えます。
毎日休みなく働いているのに、ちっとも売上があがらない。忙しいだけでお金が残らない。 そうやって疲弊している多くのスモールビジネスの経営者は、ビジネスにおける「腹筋(些末な作業)」ばかりに一生懸命になり、時間と労力を無駄に消費してしまっています。
ここで、経営者なら絶対に知っておくべき「パレートの法則(別名:80対20の法則)」という不変の原理原則をご紹介します。
これは、イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが発見した法則で、「結果の80%は、全体の20%の原因から生み出されている」というものです。
たとえば、あなたのビジネスにおいても、以下のようなアンバランスな偏り(事実)が必ず隠れているはずです。
- 売上の80%は、上位20%の優良なお客さんがもたらしている。
- 利益の80%は、全商品のうちのトップ20%の商品が生み出している。
- 仕事の成果の80%は、あなたが費やした全労働時間のうち、たった20%の時間で生み出されている。
つまり、収益に直結する本質的な要素は、常に全体の「20%」にしかすぎないということです。
経営者であるあなたがやるべきことは、ビジネス全体の成果の80%を生み出している「上位20%の仕事」を見つけ出し、そこにすべての時間とエネルギーを集中させることです。
反対に、たった20%の収益しか生まない「下位80%の些末な仕事」は、スタッフや外注に任せるか、あるいは「そもそも、そんな仕事はやらない」という引き算の決断をしなければなりません。
さらに深く潜る。パレートの法則に隠された「フラクタル構造」

さて、ここからが今日の本題です。 一般的なビジネス書では「上位20%に集中しろ」で終わってしまいますが、実はこのパレートの法則には、さらに恐ろしい真実(構造)が隠されています。
パレートの法則は、上位20%の中にも、さらに80対20の法則が当てはまるというフラクタル(自己相似性)という性質を持っています。
どういうことか? 上位20%の、さらに上位20%……つまり「全体のトップ4%」のお客さんが、全体の64%の売上を創り出しているということです。
そして、これをさらに突き詰めていくと、究極の数字に行き着きます。 それは、「125人に1人(0.8%)」の確率で現れる、常識外れの超VIP顧客の存在です。
125人に1人の確率で現れる「前澤社長」を見つけ出せ

統計上、ビジネスにおいてお客さんが125人集まれば、その中に必ず1人、意味が分からないくらいあなたの商品を買ってくれる人が現れます。
彼らは、普通のお客さんが買う商品の、なんと「単価にして256倍」の金額を平気で支払ってくれます。実在の人物で分かりやすく例えるなら、元ZOZOの社長である前澤友作さんのような、圧倒的な購買力と熱量を持ったお客さんです。
実は、世の中の大きなビジネスはすべて、最初からこの「超VIP」をターゲットにしてビジネスが設計されています。
ワールドカップの超VIP席もそうですし、海外のホテルの意味が分からない値段のスイートルームや、飛行機のファーストクラスもそうです。あれは単なる見栄えのためではなく、この「125人に1人の超VIP」から得られる莫大な利益によって、ビジネス全体を成り立たせるためにあえて用意されているのです。
以前、日本で行われたNBA(バスケットボール)の試合を観に行ったことがあるのですが、そこでも見事にこの仕組みが使われていました。一般的な席が3万円から30万円くらいの中で、一番高い席はなんと「300万円オーバー」だったんです。
多くのスモールビジネスが取りこぼしている致命傷

ビジネスを成功させる最大の鍵は、この「125人に1人の超VIP顧客」をいち早く見つけ出すことです。
しかし、ここで多くのスモールビジネスが根本的な致命傷を抱えています。 せっかく125人に1人の前澤社長のような超VIPが目の前に現れたとしても、「その人に売るための高単価な商品(バックエンド)」をあらかじめ持っていなければ、256倍の売上はゼロになってしまうのです。
「うちのビジネスには、そんな超高額な商品を買う人なんていませんよ」
そう言う経営者もいますが、それは違います。買わないのではなく、「あなたが売っていないから、他のお店に買いに行っているだけ」なのです。
集客をして125人の購入者リストを集め、その中に必ず潜んでいる「1人の超VIP」を見つけ出し、彼らが満足する最高額の商品を提示する。 そして、無事に見つけることができたら、今度はその超VIP顧客の属性や悩みを、自社のマーケティングの「ペルソナ(理想の顧客像)」として完全に設定し直すのです。
そうすることで、あなたのビジネスは薄利多売の労働集約型から抜け出し、最小の労力で圧倒的な利益を生み出す強固なビジネスモデルへと進化します。
あなたのビジネスに「超VIP」を呼び込む具体的なステップ

125人に1人の確率で現れる超VIP(前澤社長のようなお客さん)を見つけ出し、彼らを起点にしてビジネスの売上をあげる仕組みを創る。 そのために、今日からあなたがやるべき具体的なステップは以下の3つです。
1. 既存のお客さんを分析し、トップ4%をあぶり出す
まずは、現在のお客さんのリストや過去の売上データを徹底的に見直してください。 「すべてのお客さん」を平等に扱うのをやめ、あなたに最も多くの利益をもたらしてくれている「上位20%」、さらにその中の「トップ4%」が誰なのかを特定します。(※探し方のコツは、これまでの「累計購入金額(LTV)が最も高い人」や「値引きを要求せず、あなたを信頼して気持ちよく取引してくれている人」をピックアップすることです)。彼らこそが、あなたのビジネスの屋台骨です。
2. そのトップ顧客を「ペルソナ」に設定し直す
トップ4%(あるいは125人に1人の超VIP)を見つけ出したら、彼ら「たった1人」に向けてビジネスのすべてを最適化します。 彼らはどんな悩みを持っているのか?なぜあなたの商品を買ってくれたのか? 世の中にいる「なんとなく買ってくれそうな80%の人」に向けた当たり障りのない発信をやめ、この「超VIP顧客」だけを強烈に惹きつけるようにメッセージやオファーを尖らせてください。結果として、同じような高い熱量を持った優良顧客が自然と集まる好循環が出来上がります。
3. 彼らが満足する「最高額の商品(バックエンド)」を創る
そして最も重要なのが、彼らが「もっとお金を払いたい」と思ったときに、その受け皿となる高単価な商品やサービスを用意しておくことです。 125人に1人の前澤社長が現れたとき、売るものが数千円・数万円の商品しかなければ、そこで関係は終わってしまいます。彼らの期待を超える、数十万、数百万という価値のある提案を常に用意しておくことが、利益を最大化する絶対条件です。
まとめ:腹筋をやめ、一番大きな筋肉を鍛えよう

いかがでしたでしょうか。 ビジネスにおける「パレートの法則(80対20の法則)」は、単なる時間管理のテクニックではありません。
誰も彼もをお客さんにしようとし、収益を生まない些末な作業(腹筋)に追われる労働集約型の泥沼から抜け出すこと。 そして、全体の80%の成果をもたらす「上位20%の大きな筋肉(太もも・胸・背中)」に一点集中し、さらにその奥にいる「超VIP顧客」へと突き刺さるビジネスの土台を創り上げることです。
限られた時間と労力をどこに投資すれば、最も効率よく売上をあげることができるのか。 ぜひ今日から、あなたのビジネスの「割合」を見直してみてくださいね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
西田貴大
P.S. あなたのビジネスは「超VIP」を受け入れる体制になっていますか?
本文でお伝えした通り、売上を劇的にあげる鍵は「125人に1人の超VIP」を見つけ出し、彼らに最高の商品を提供することです。
しかし、もし今のあなたのビジネスが、 「そもそも新規のお客さんを集める仕組みがない」 「商品単価が安すぎて、高単価なバックエンド商品をどう作ればいいか分からない」 「自分が忙しすぎて、既存のお客さんを分析する時間すらない」 という状態だとしたら。
いくらパレートの法則を知っても、それを活かすための「ビジネスの土台」に欠陥がある状態です。これでは、せっかくの超VIPが現れてもザルからこぼれ落ちてしまいます。
現在、あなたのビジネスの成長を止め、超VIPの獲得を阻んでいる「本当の構造の欠陥」はどこにあるのか?
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