From:西田貴大
限界突破の代償と、ダイソー社長の「激動の人生」
実はこの週末、トレーニングジムで背中の筋肉を鍛える「ラットプルダウン」という種目で、今までよりも重い重量にチャレンジしていました。 すると突然、背中に「ウゥゥ~ッ」とうなってしまうほどの、電流のような激痛が走りました。
なんとか家に帰ったものの、ちょっとでも身体を動かすと「うわぁぁー!」と叫んでしまうほどの激痛で、完全に寝たきり状態に……。 (※現在は少し動けるようになりましたが、皆さんも無茶な限界突破にはお気をつけください笑)
とはいえ、ずっと天井を見てじっとしているのも退屈なので、ハードディスクに録りためていたビジネス系の番組『カンブリア宮殿』を、この機会に一気に見ることにしました。
その中で、ひときわ僕の胸に刺さったのが、100円ショップでおなじみの『ダイソー(株式会社大創産業)』の創業者、矢野博丈社長の壮絶なエピソードでした。
100円均一は「大火事」と「どん底」から生まれた

矢野社長の半生は、まさに波乱万丈です。 奥さんの実家のハマチ養殖業を継ぐも、わずか3年で倒産。700万円の借金を背負って夜逃げ同然で上京します。
その後、いくつか仕事を転々としたのち、倒産した企業などの在庫品を格安で買い取って売る会社(ダイソーの前身)を創業。しかし、なんと放火によって倉庫が全焼してしまいます。
すべてを失ったかと思われましたが、幸いにも焼け残った商品がありました。 それらを並べて売ったところ、想像以上にお客さんが殺到し、「値付けが間に合わないから、もう全部100円でいいや!」とヤケクソで売ったことが、今の「100円均一」の始まりだったそうです。
そんな矢野社長が、ご自身の壮絶な人生を振り返って、番組内でこう語っていました。
「今日があるのは恵まれなかったおかげ。全部楽しい思い出。今になってみればですけど、あの頃は運命の女神を呪い続けましたよ。悔しくてですね。私は「恵まれない幸せ 恵まれる不幸せ」とよく言うんですが 恵まれなかったおかげで今日がある。」
売上があがらない最大の原因:「自分の儲け」を優先する構造

そして、司会の村上龍さんから「これから起業する人や、ビジネスをやっている人に向けてのアドバイスはありますか?」と聞かれた際、矢野社長はこう答えました。
「運を良くしていかないと 人生も 会社も 空回りする。人に、どれだけいいことをするか いい考えを持つか どうすれば皆の役に立てるのか 運を良くするにはそれしかない。 自分のことばかりになる それではうまくいかない 人様の役に立つことを考えるしかない。」
僕はこの言葉を聞いた瞬間、「起業が失敗する原因、そしてビジネスの本質は、やっぱり『貢献』なんだな」と改めて強く実感しました。
「貢献=自己犠牲のボランティア」という致命的な勘違い
ここまで読んで、資金繰りや集客に悩んでいる経営者ほど、こう反発したくなったかもしれません。 「それはダイソーみたいな大企業だから言える綺麗事でしょ?こっちは明日の支払いも厳しいのに、人助けなんてしている余裕はないよ!」と。
ここで誤解してほしくないのは、矢野社長の言う貢献とは、決して「身銭を切って安売りしろ」「自己犠牲をしてボランティアをしろ」という道徳の話ではない、ということです。これは、売上をあげるための極めて本質的で、ある意味冷徹なマーケティングの「構造」の話です。
売上があがらない経営者は、例外なくビジネスのベクトル(矢印)が「自分」に向いています。 「どうすれば自分が儲かるか」「どうすれば商品を売りつけられるか」……つまり、自分の都合ばかりになっている状態です。お客さんは、そんな利己的な下心(エゴ)を一瞬で見透かすので、絶対に商品を買ってくれません。
一方で、うまくいくビジネスは、ベクトルが完全に「お客さん」に向いています。 「どうすればこの人の強烈な痛みを消し去れるか?」。この『貢献』の意識に極振りして商品を磨き上げた結果として、他社にはない圧倒的な価値(オファー)が生まれ、結果的にお客さんが高額でも喜んでお金を払ってくれる(=自分が一番儲かる)のです。
貢献とは綺麗事ではなく、お客さんに選ばれ続けるための最強のビジネス戦略なのです。
まとめ:あなたのビジネスの「ベクトル」はどこを向いているか?

いかがだったでしょうか。
- どんな絶望的なトラブル(火事や倒産)の中にも、次のビジネスの種が眠っている。
- 「どうすれば自分が儲かるか?」と考えているうちは、起業もビジネスも必ず失敗する。
- ベクトルをお客さんに向け、「どうすれば役に立てるか(貢献)」を徹底した時に売上は爆発する。
ビジネスの成功法則は、テクニックではなく「誰のためにビジネスをしているのか」という根源的な問いに帰結します。
さて、この話を踏まえて、あなたに質問です。 あなたのビジネスは今、しっかりと「人様の役に立つ(貢献する)」構造になっていますか?
もし、「今月の売上をどうやって作るか」という自分の都合ばかりを考えてしまっているなら。 一度立ち止まって、考え方を改めてみてください。『お客さんのために』という意識にベクトルを向け直した瞬間から、あなたのビジネスは必ず良い方向へ回り始めますよ。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
西田貴大
P.S. 本文でお伝えした通り、ビジネスで売上をあげるための最大の秘訣は、自分の儲け(エゴ)を捨てて、お客さんの役に立つこと(貢献)にフォーカスすることです。
しかし、「頭では分かっているけれど、資金繰りが厳しくてどうしても目先の売上を追ってしまう」「どうすれば自分のお客さんの役に立てるのか、具体的な方法(商品の見せ方)が分からない」と悩む経営者が非常に多いのも事実です。 それは、日々の業務に追われる中で、ビジネスを客観的に見る視点を失ってしまっているからです。
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自分の儲けばかりを考えてお客さんが離れてしまう前に、まずは自社のビジネスのベクトルが正しい方向を向いているか、客観的にチェックしてみてください。
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