柳井正さんの『一勝九敗』に学ぶ起業家十戒と経営者十戒とは

    From:西田貴大(香川県のマーケティングコンサルタント)

    先日、ユニクロでお馴染み
    ファーストリテイリングの創業者
    柳井 正さんの著書
    『一勝九敗』を読みました。
    (今さらですが・・・(笑))

    この本は、柳井さんが
    後にファーストリテイリング
    となる家業を継いでから
    2003年までの
    軌跡を描いた書籍で

    ユニクロの成長とともに
    数多くの失敗を経験し
    そこから学んだことが書かれており

    経営をするうえで
    非常に学びになる一冊です。

    というわけで今回は、
    この『一勝九敗』の概要を
    マーケティングコンサルタント的観点で
    解説していきます。

    タイトルが『一勝九敗』の理由

    で、なんでこの本のタイトルが
    『一勝九敗』なのかというと・・・

    ズバリ!
    この本は、失敗の重要性
    について書かれた本なのです。

    僕は、この本を読むまで
    知名度が一気に上がって急成長していた
    僕が知った当初のユニクロが

    実は、裏で
    こんなにピンチを
    経験していたなんて
    全く知りませんでした。

    やはり、どんな企業でも
    数多くの失敗を経験しているんですね。

    失敗の重要性

    この本を読んでいると

    多くのことを実行をして
    それによって起こる結果が
    “成功”か“失敗”かの
    フィードバックを早く受けて

    その結果を分析し、
    行動を改善して
    “成功”にいたるまでの道を
    いかに速く発見するか?

    といったPDCAサイクルを
    いかに回すか?が

    自分や会社の成長といった結果に
    如実に表れるんだな
    ということを改めて実感しました。

    一勝九敗のあとがき

    柳井さんご自身も
    この本のあとがきで

    何度も言うが、当社は今まで、

    失敗を繰り返しながら成長してきた。

    考えて実行して、

    失敗したら引き返し、

    また挑戦する。

    失敗を失敗と認めるのは、

    自分の行動結果を客観的に

    分析・評価することができないと難しい。

    失敗を失敗と認めずにいると、

    だらだら続けて傷口が広がってしまう。

    無駄なことだ。

    世間一般には、

    ぼくは成功者と見られているようだが、

    自分では違うと思っている。

    本書でも触れたように、

    実は「一勝九敗」の人生なのだ。

    勝率でいうと一割しかない。

    柳井 正 著 『一勝九敗』より引用

    と書いている通り

    やはり、いかに速く多く
    フィードバックを得て
    改善していけるか?
    がビジネスでは重要ですね。

    人は(特に日本人)
    “失敗”と聞くと
    嫌がりますが・・・

    プロ野球選手は10回の中で
    失敗を7回で抑えられれば大スター

    例えば、
    プロ野球選手は

    10回のチャンスのうち
    失敗を7回に抑えることができたら
    その選手は1億円プレーヤーです。

    これがビジネスになると、
    10回のうち9回も失敗することができ

    そのたったの1勝だけで
    1億円プレーヤー
    になることだってできます。

    すべては“テスト”

    これは、マーケティング的にも言えますが
    すべてはフィードバックを得るための“テスト”です。

    失敗なんてありません。

    何事もそうですが
    新しいことをやる時には
    まずは、再起不能の大失敗にならないよう
    市場で小さくテストをして、

    たとえ
    返ってきたフィードバックが
    良くなくても
    それを失敗と捉えずに

    何度も改善を繰り返して
    成果が出るまでやり続けてみてください。

    これが成功するため
    そして、マーケティングの
    達人になるための
    大切なポイントです。

    失敗を恐れてはいけない

    失敗にこそ成功の芽は潜んでいる

    柳井 正 著 『一勝九敗』より引用

    一勝九敗の
    表紙の裏にこんな言葉が
    書いてありました。

    『やる価値のあることなら、
    たとえ最初は下手であっても、
    やる価値がある』byミケランジェロ

    経営者として
    この言葉を常に意識して
    挑戦して行きましょう

    何事も最初から完璧にできる
    なんてことはありません。

    たとえヘタクソでも
    実行すれば何かしらの成果が出ます。
    後は、それを改善するだけです。

    次に、『一勝九敗』の巻末に
    起業家十戒と経営者十戒という
    非常に役に立つ教訓が書かれてあったので
    シェアしようと思います。

    ◇起業家十戒

    1.ハードワーク、一日二十四時間仕事に集中する。

    2.唯一絶対の評価者は、市場と顧客である。

    3.長期ビジョン、計画、夢、理想を失わない。

    4.現実を知る。その上で理想と目標を失わない。

    5.自分の未来は、自分で切り開く。他人ではなく、自分で自分の運命をコントロールする。

    6.時代や社会の変化に積極的に対応する。

    7.日常業務を最重視する。

    8.自分の商売に、誰よりも高い目標と基準を持つ。

    9.社員とのパートナーシップとチームワーク精神を持つ。

    10.つぶれない会社にする。一勝九敗でよいが、再起不能の失敗をしない。キャッシュが尽きればすべてが終わり。

    柳井 正 著 『一勝九敗』より引用

    顧客目線で常に考える

    僕がこの起業家十戒の中で
    気になったのは
    2.唯一絶対の評価者は、市場と顧客である。
    の部分・・・

    マーケティングを重要視している
    柳井さんらしい言葉だと思います。

    多くの場合
    「どうやったら売れるだろうか?」
    と会社の中だけで考えますが・・・

    そうではなく
    実際に顧客の話を聞く

    そして、
    市場に出して反応を見る

    これをやらないから
    お客さんのニーズと
    かけ離れた商品が
    世の中に出回っているんですよね

    『売り手目線ではなく顧客目線で考える』

    結局、マーケティングが重要ってことですね!

    次は、経営者十戒についてです。

    ◇経営者十戒

    1.経営者は、何が何でも結果を出せ。

    2.経営者は明確な方針を示し、首尾一貫せよ。

    3.経営者は高い理想を持ち、現実を直視せよ。

    4.経営者は常識に囚われず、柔軟に対応せよ。

    5.経営者は誰よりも熱心に、自分の仕事をせよ。

    6.経営者は鬼にも仏にもなり、部下を徹底的に鍛え勇気づけよ。

    7.経営者はハエタタキにならず、本質的な問題解決をせよ。

    8.経営者はリスクを読みきり、果敢に挑戦をせよ。

    9.経営者はビジョンを示し、将来をつかみ取れ。

    10.経営者は素直な気持ちで、即実行せよ。

    柳井 正 著 『一勝九敗』より引用

    本質的な問題を解決する方法

    この経営者十戒の中で
    僕が気になった部分は・・・

    7.経営者はハエタタキにならず、
    本質的な問題解決をせよ。

    8.経営者はリスクを読みきり、
    果敢に挑戦をせよ。

    ですね。

    本当の問題は“そこ”じゃない

    7.経営者はハエタタキにならず、
    本質的な問題解決をせよ。は

    何度も何度も
    同じような問題が発生している
    という会社には、
    ぜひ意識していただきたい教訓ですね。

    何度も同じような問題が
    発生しているということは

    本当の問題は
    “そこ”じゃないということ

    つまり、その問題をいくら解決しても
    その問題を引き起こしている
    本当の問題を解決しない以上
    その問題はずっと起こり続けるということ

    だから、早急にその根本の問題を
    発見しなければいけません。

    トヨタ自動車の問題解決法『5回のなぜ』

    このような場面で役に立つのが
    トヨタ式の問題解決法「5回のなぜ」
    です。

    問題が起きた時に
    「それはなぜ起きたのか?」を
    考えて

    そこで出てきた答えに
    さらに「それはなぜ?」と考える

    といった感じで
    「なぜ?」を5回繰り返すと
    根本的な原因にたどり着けます。
    お試しあれ

    常に数字を把握し、リスクを管理しよう

    8.経営者はリスクを読みきり、
    果敢に挑戦をせよ。

    先ほどのマーケティングの話と
    同じなんですが・・・

    要は、小さくテストをして
    このぐらいの投資をすれば

    だいたいこのぐらいの
    リターンが返ってくる

    というのを見極めてから
    勝負を仕掛けなさい
    ということです。

    そのためには、

    ライフタイムバリュー
    (顧客生涯価値)や

    コストパーアクション
    (顧客獲得単価)を

    把握するように
    しておかなければなりません。

    ライフタイムバリューや
    コストパーアクションについては、
    こちらの記事で解説していますので、
    ぜひ、ご一読ください!

    おわりに

    以上、ここまで『一勝九敗』を
    マーケティング的観点で
    解説してきましたが
    いかがでしたでしょうか?

    あなたが何か新しい気付きや
    学びが得られたのであれば幸いです。

    特に、起業家十戒と経営者十戒は
    経営をする上で
    非常に素晴らしい教訓なので

    メモをして、いつも見えるところに貼っておいて
    常に意識ができるようにしておくといいと思います。

    もし、この記事を読んで
    『一勝九敗』が気になったのであれば
    ぜひ、読んでみてくださいね。

    本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

    西田貴大

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