From:西田貴大
ビジネスをしていると、絶対に避けては通れないものがあります。 理不尽なクレーム、信じていた取引先の裏切り、システムの致命的なエラー……こちらに何の落ち度がなくても、想定外のトラブルは突然やってきます。
そんな時、あなたはどうしていますか? 「なんで自分ばっかりこんな目に…」「あいつのせいで最悪だ!」と怒りや悲しみに囚われ、丸一日、ひどい時は何週間も仕事が手につかなくなってしまっていませんか?
今日は、僕自身が最近巻き込まれた「とんでもないトラブル」の実体験をもとに、世界一のコーチであるアンソニー・ロビンズのメソッドを使って、最悪の出来事から秒速で立ち直り、ビジネスの生産性を落とさない「感情コントロールの極意」についてお話しします。
誰もいない駐車場で、愛車がぶつけられる…

つい先日のことです。僕がジムでトレーニングを終えてクールダウンをしていると、見知らぬ女性がひどく動揺した様子で駆け寄ってきました。
「あの黒い車のオーナーさんですか?…本当にすいません、車をぶつけてしまって…!」
駐車場に出てみると、案の定、僕の愛車のフロントフェンダー(タイヤの上の部分)がバキッと割れていました。 さらに悲惨なことに、よーく見てみると、限定カラーの高価なホイールにまでガッツリと傷が入り、まっすぐに停めたはずのハンドルが完全に右を向いていました。(つまり、足回りまで完全にイカれている重症です)
しかも、だだっ広いジムの駐車場には、その時僕の車と彼女の車の2台しか停まっていなかったのです。
普通なら、「こんなガラガラの駐車場で、どうやったらぶつけるんだよ!」「ふざけんな、弁償しろ!」と大激怒してもおかしくない状況ですよね。その後の警察の対応や、レンタカーの手配、保険屋とのやり取りで、僕のお盆休みは完全に潰れてしまいました。
しかし、僕は彼女に対して1ミリも怒っていませんでしたし、気分が落ち込むことも全くありませんでした。 むしろ、広島から勉強会に来ていたという彼女に「警察呼んでおいてよかったですね!気をつけて帰ってくださいね」と笑顔で送り出し、そのままジムに戻って残りのウォーキングを済ませたほどです。
なぜ、愛車をぶつけられて予定を潰されても、ここまで心を平穏に保つことができたのでしょうか?
仕事のトラブルでメンタルを病まない「感情の切り替え方」

僕がこの最悪の車のトラブルの中で実践していたのは、アンソニー・ロビンズの日本人初のトレーナーである内藤将貴さんから学んだ、たった2つの感情コントロール法です。
1. 「許す」ことで、自分の心から毒を抜く
1つ目は、相手を完全に「許す」ことです。 相手に怒りや憎しみを抱き、いつまでも根に持っている状態というのは、実は「自分自身の身体の中に猛毒を溜め込んでいる状態」です。(中略:相手がどうであれ〜最大の防御策なのです。まで同じ)
2. ピンチをチャンスに変える「焦点(フォーカス)」の力
2つ目は、「焦点(フォーカス)を変える」ことです。 僕は「車を壊された(怒り)」ではなく、「逃げようと思えば逃げられたのに、わざわざ僕を探して正直に謝ってくれた(感謝)」という部分にフォーカスを当てました。
人間の脳は、「怒り」と「感謝」という対極の感情を同時に持つことは絶対にできません。 「正直に言ってくれてありがとう」という感謝に焦点を当てた瞬間、脳内から怒りや悲しみの感情は強制的にシャットアウトされる構造になっているのです。
【具体例】ビジネスの修羅場でどう焦点を変えるか?
これは車の事故だけでなく、ビジネスのあらゆるトラブルに当てはまります。
- 理不尽なクレームを受けた時: 「なんて面倒な客だ(怒り)」に焦点を当てるのではなく、「自社のサービス構造の欠陥(ボトルネック)を、タダで教えてくれた(感謝)」に焦点をズラす。
- 右腕の社員が突然退職した時: 「裏切られた(悲しみ)」に焦点を当てるのではなく、「今残ってくれている社員のありがたみ(感謝)」や、「誰が辞めても回るように、属人化をなくして業務を仕組み化する絶好のチャンスだ」という未来に焦点をズラす。
出来事そのもの(過去)は変えられませんが、その出来事の「どこに光を当てるか」を変えるだけで、ピンチは一瞬にしてビジネスを強くするためのチャンスに変わるのです。
トラブルを引き寄せる構造:フォーカスしたものは拡大する

この「焦点(フォーカス)」について、人間の心理を表す面白い実話があります。
アメリカの砂漠地帯に、見渡す限り何もない一直線の道路がありました。しかし、そこにはなぜか「事故が多発するポイント」がありました。ドライバーたちが揃いも揃って、そこにポツンと立っている「次の街まで〇km」という看板のポールに激突するのです。
なぜ、何もない直線道路でそんなことが起きるのでしょうか? 理由は簡単です。「何もないから」です。
何もないからこそ、唯一そこにある看板をじっと見てしまう。人間は「フォーカス(焦点)を当てたものに向かって、無意識に進んでしまう(拡大してしまう)」という強烈な性質を持っています。
今回の僕の事故も同じです。ガラガラの駐車場だったからこそ、彼女は唯一停まっていた僕の車にフォーカスを当ててしまい、吸い込まれるようにぶつかってしまったのでしょう。
ビジネスも全く同じです。 「クレームが来たらどうしよう」「今月の売上がヤバいかも」という望ましくないもの(恐怖や怒り)にフォーカスを当てれば当てるほど、現実はそっちの方向へ引き寄せられ、悪い状況が拡大していきます。
まとめ:感情のハンドルは、自分で握る

いかがだったでしょうか。
- 怒りや憎しみは「猛毒」。相手のためではなく、自分のために秒で許して手放す。
- 「怒り」と「感謝」は共存できない。最悪の状況でも、強引に感謝できるポイントに焦点をズラす。
- フォーカスしたものは現実で拡大する。絶対に「望ましくないもの」に焦点を当てない。
トラブルが起きたとき、起きてしまった「過去の出来事」を変えることはできません。 しかし、その出来事にどんな意味を持たせ、どういう感情を選択するかという「心のハンドル」は、100%あなたが握っています。
もし今、あなたが仕事のトラブルや人間関係で強いストレスや怒りを抱えているなら。 その猛毒を今すぐ手放し、感謝できるポイントにフォーカスをズラしてみてください。それだけで、あなたのビジネスの生産性は劇的に回復するはずです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
西田貴大
P.S. 本文でお伝えした通り、ビジネスを成長させるためには、想定外のトラブルに感情を振り回されず、常にクリアな頭で「正しい焦点(フォーカス)」を持ち続けることが絶対条件です。
しかし、「頭では分かっていても、どうしても嫌なことにフォーカスしてしまう」「日々の業務に追われすぎて、客観的に自分の感情やビジネスの状況を見られなくなっている」と悩む経営者が非常に多いのも事実です。 それは、経営者自身がビジネスの「当事者」として感情の渦の中にどっぷりと浸かり、俯瞰する視点を失ってしまっているからです。
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