From:西田貴大
つい先日、自分の知識の幅を広げるために、普段はまったく読まない分野の本を探しに図書館へ行きました。
そして借りてみたのが、『はじめての茶の湯』と『男の着物 練達への近道読本』という2冊の本です。 (もちろん、これから茶道を始める気も、日常的に着物を着る予定もありません 笑)
では、なぜマーケティングコンサルタントの僕が、まったく関係のないこの2冊を選んだのか?
それは、「茶道のお客さんをもてなす精神や空間の作り方が、ビジネスに必要な貢献のマインドや、見込み客との信頼構築に通じるものがあるのではないか?」と思ったからです。
着物に関しても、最初は裁縫の本など、完全に興味がない分野にしてみようかと思ったのですが、あまりにも興味が湧かな過ぎて読める気がしなかったので、若干興味があった着物にしました。
今回は、このように「一見ビジネスとは関係のない分野から学ぶこと」が、いかに強力な問題解決力を生み出すかというお話をします。
まったく別のものをつなぎ合わせる「クリティカル思考」

ビジネスにおいて、まったく別の物をつなぎ合わせて関連性(共通の構造)を見いだす能力のことを、「クリティカル思考」と言います。
世界No.1のマーケティングコンサルタントと呼ばれるジェイ・エイブラハムは、著書の中でこう語っています。
「好奇心を持って気になったことを調べたり、質問をしたり、まったく興味がない分野の雑誌を読んだりすることによって、クリティカル思考は鍛えられる。そして、それにより圧倒的な問題解決力が養われる」と。
一見、関係ないようなものに関連性を見い出す。つまり「点と点をつなげる」ことの重要性は、あのスティーブ・ジョブズも、スタンフォード大学での伝説のスピーチで述べています。
スティーブ・ジョブズの伝説のスピーチ「Connecting the dots」
ジョブズは大学を中退した後、興味本位で「カリグラフ(文字を美しく見せる手法)」の講義に潜り込みました。当時は、それが将来何かの役に立つとは考えもしなかったそうです。
以下に、有名なスピーチの一部を引用します。
10年後、最初のマッキントッシュを設計していたとき、カリグラフの知識が急によみがえってきたのです。そして、その知識をすべて、マックに注ぎ込みました。美しいフォントを持つ最初のコンピューターの誕生です。
もし大学であの講義がなかったら、マックには多様なフォントや字間調整機能も入っていなかったでしょう。(中略)
もちろん、当時は先々のために「点と点をつなげる」意識などありませんでした。しかし、いまふり返ると、将来役立つことを大学でしっかり学んでいたわけです。
繰り返しですが、将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎあわせることなどできません。できるのは、後からつなぎ合わせることだけです。
だから、我々はいまやっていることが、いずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかない。(スタンフォード大学卒業式スピーチより抜粋)
スモールビジネスで「点と点」をどうつなぐのか?

ジョブズが「カリグラフィー」と「コンピューター」という、まったく別の分野の点と点をつなぎ合わせてマッキントッシュという革命を起こしたように、ビジネスにおける最強のイノベーションや問題解決のヒントは、「異業種」や「一見関係のない分野」から生まれます。
では、これを僕たちのようなスモールビジネスにどう応用すればいいのでしょうか?
たとえば、僕が借りた「茶道」の本。 茶道では、ただお茶を飲むだけでなく、掛け軸、花、茶器、そして静寂な空間そのものが、お客さんをもてなすための一連の「体験(ストーリー)」として緻密に設計されています。
この「構造」を、ビジネスに転用(点と点をつなぐ)してみます。
もしあなたが、高単価なサービスを売るコンサルタントやサロン経営者だったとしたら。 ただ機能や効果を説明して売り込むのではなく、お客さんが来店(またはZoomに入室)してから帰るまでのすべての動線、目に入るもの、かける言葉を「一つのもてなしの体験」として緻密に設計したらどうなるでしょうか? 売り込まなくても、その圧倒的な体験の価値に感動して、自然と高額な商品が売れていくはずです。
これが、異業種の構造を抜き出して自社に当てはめる「クリティカル思考」の威力です。
同業者のマネばかりするから「価格競争」に陥る

多くの経営者は、売上をあげようとするとき、自分と同じ業界のライバルや、同業種の成功事例ばかりを研究してしまいます。
しかし、同業者のマネばかりしていると、提供するサービスや商品がどんどん似通っていき、最終的には「どちらが安いか」という泥沼の価格競争に巻き込まれてしまいます。労働地獄の始まりです。
だからこそ、まったく関係のない「点」を自分のビジネスにつなぎ合わせる「クリティカル思考」が、強力な問題解決の武器になるのです。
あなたも現状のビジネスに行き詰まりを感じているなら、あえて自分の業界とはまったく違う分野の本を読んだり、普段絶対に行かない場所へ行ってみたりして、点と点をつなげる「クリティカル思考」を鍛えてみてはいかがでしょうか?
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
西田貴大
P.S. 最近、哲学や物理学で語られる「シミュレーション仮説」というものを聞きました。 これは「この世界は、高度な文明によって作られた仮想現実(コンピューター・シミュレーション)である」という説です。
その説明を聞いているうちに、僕が今まで学んできた相対性理論、量子力学、ひも理論、『思考は現実化する』などの自己啓発、スピリチュアル、言霊、そしてマーケティングの心理学などが全部頭の中で「点と点」でつながって、「あぁ、そういうことね」とストンと腹落ちしました。
この世界が仮想現実かどうかという真実はおいておくとして、自分の中のあらゆる知識が線でつながった、すごく気持ちのいい瞬間でした(笑)
そして、もしこの世界が本当にプログラムされた仮想現実なら、ゲームと同じように必ず「攻略法(不変のルール)」があるということです。
ビジネスでお金を生み出し、売上をあげることにも、時代や業種を超えて変わらない明確な「原理原則(構造という名の攻略法)」が存在します。
もしあなたが「毎日一生懸命に働いているのに、なぜかビジネスがうまくいかない(ゲームをクリアできない)…」と感じているなら、それはあなたの努力が足りないのではなく、ビジネスの原理原則(攻略法)から外れた「間違ったルール」で戦ってしまっているからです。
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我流のやり方で無理な努力を続けるのはもう終わりにして、ビジネスの原理原則という正しい攻略法を手に入れて、強固なビジネス構造を作っていきましょう。
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