From:西田貴大
1月20日(日)
午後、12:13分・・・
僕は、
終点である地元の駅で
折り返したばかりで
県庁所在地の高松駅に
向かって発車しようとしている
電車にギリギリで滑り込んだ
出発の笛が鳴る・・・
折り返して
出発したばかりとあって
中は、まだ乗客もまばらだ
ふと、外を見ると
先ほどまでの豪雨は収まり
雲間から光が差し込んでいる・・・
どうやら高松に着く頃には
晴れるようだ・・・
僕は、電車に間に合った安堵感を
感じながらリュックの中から
右手でピンク色の本を取り出し
入り口近くの席に座った・・・
そして、
そのピンクの本を
両手で開いた瞬間・・・
僕は、
もう何も思い出したくないと
心の奥底に封印して
記憶から完全に消し去っていた
思春期のころに戻っていた。
僕が読んでいた本は・・・
その時、僕が手にしていたのは・・・
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